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宮崎 豊久日本思春期学会 理事
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生きるということは大変ですね。私もなかなか楽しいと思えません。 同じように人生をリセット出来たら良いことがあるのかと思ったこともあります。
その時に出会った本をご紹介します。ヨシタケシンスケさんの「このあと どうしちゃおう」です。
生きることを知るには死を知ること。死は生きている間に人が体験できない数少ない事です。この絵本は死を楽しく想像して、死ぬまでに出来ることを想像する本です。
ぜひ読んでみてください。
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松本俊彦精神科医/ 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長
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もちろん、死んだからといって、不遇な人生をリセットすることはできません。ただ、そんな風に考えたくなるくらい、「誰かが助けてくれるはず」「誰かが気づいてくれるはず」と期待しては裏切られることの連続だったのでしょうね。
でも、保障します。あなたは悪くないし、まちがってもいません。
あなたには誰にも負けない能力があります。不遇な人や仲間外れにされている人に対する共感能力です。将来、それが必ずあなたの居場所を作ってくれるでしょう。ですから、まずは今日一日を何とか生き延びることに注力してください。
信じてほしいことがあります。
一つは、嫌なことに「嫌」といい、納得できないことには従わず、苦手な人を避けるのは決して弱さではない、ということ。
そしてもう一つは、長い人生のどこかには予期せぬすばらしい出会いが必ずあり、それを機に人生の風向きが一変することが稀(まれ)ならずある、ということです。