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月経中の痛みは薬を飲まずなるべく我慢した方が良いですか?

生理中になると、生理痛で、お腹の下辺りがすごく痛くなります。
生理だから仕方ないのかもしれないけど、お腹が痛くてけっこう辛いです。
少しでも楽になる方法って、ありますか?

  • 蓮尾 豊
    蓮尾 豊産婦人科医
  • 月経中の痛みを月経痛(生理痛)といいますが、我慢するべきではありません
    以前は痛み止めを飲むと副作用や将来に悪い影響があるというような間違った情報が多かったのですが、現在では薬を飲まずに我慢することが間違いであるというのがほとんどの産婦人科医の統一した考え方です。

    治療として使う薬剤には鎮痛剤が一般的ですが、強い月経痛の場合には鎮痛剤だけではなく経口避妊薬である低用量ピルが最も有効です。

    ピルは最も確実な避妊法というだけでなく、多くの副効用があります。その代表的な副効用が月経痛にとても有効という点です。今ではピルと全く同じ成分でLEP製剤と呼ばれる医療保険が使える薬剤も国が認めているのです。

    ピルやLEPを飲み始めると「少しでも楽になる」どころでなく、ビックリするくらい生活が楽になります。ピルやLEP製剤を飲んでいると月経の始まる日が確実にわかりますし、その日を自由に変更することも可能なのです。

    さらに、毎月1回来る月経の回数を減らすことも可能です。
    海外では1年間の月経回数をたった1回だけにできるピルも普通に使われています。
    日本でもやっと2017年に月経を4ヵ月に1回だけに減らすことができるLEP製剤が使えるようになりました。

    今書いたどの様な方法で飲んでも将来に悪い影響がでることはなく、むしろ日本人に最近増加している月経痛の大きな原因になっている子宮内膜症という病気の予防にもつながるのです。

    本当にこんなことができれば女性の生活の質がとても高まると思いませんか。
    ピルやLEP製剤は思春期女性でも月経を3回経験すれば飲むことが可能です。

    ごく一部の女性でピルを飲んではいけない場合がありますが、婦人科を受診して相談してみればいいですね。
    日本でピルといえばすぐに副作用という答えが返ってきますが、決して副作用の多い薬剤ではありません。10代女性がピルを希望すれば無料の国もいくつかあるのです。副作用が多い薬剤は無料にできませんからね。

    主治医にピルを飲むときの注意をしっかり聞き、安心してピルを選択して欲しいと思います。
    なお、ピルやLEPを処方してもらうときに婦人科的な診察(内診)は必要ありません。問診(話を聞く)と血圧と体重測定だけで処方してもらえるのです。
    妊娠希望までピルは飲み続けても大丈夫です。

    ピルは最も確実な避妊法というだけでなく、服用をやめるとむしろ妊娠しやすい状況を作る薬剤でもあるのです。

  • 遠見 才希子
    遠見 才希子産婦人科医
  • 生理痛(月経痛)は我慢しなくていいです!

    腹部や腰部をあたためたり、適度な運動やストレッチ、漢方などで痛みが和らぐこともありますが、痛みを感じるなら我慢せずに、まずは生理痛に使用できる鎮痛薬(痛み止め)を使ってみましょう。薬局でも医療機関でも手に入れることができます。

    鎮痛薬は飲むタイミングにポイントがあります。
    基本的には、痛みが強くなってから飲んでもその痛みにはあまり効きません。
    痛くなる前、または痛くなり始めたらすぐに飲むようにしましょう。
    「どうしても痛みが続くときだけ飲む」という飲み方では効果が得られません。

    初経から数年たって、排卵を伴う月経に安定してくると、生理痛を感じる人が多くなります。
    すなわち、中高生の頃から生理痛が強くなることはよくあることなのです。
    生理痛は医学的には、「月経困難症」といいます。
    子宮筋腫や子宮内膜症などの原因がある「器質的月経困難症」と、そういった原因はないけれど痛みがある「機能性月経困難症」に分けられます。

    器質的月経困難症の場合は、それぞれの疾患にあった治療や経過観察が必要になります。
    思春期の月経困難症の多くは機能性月経困難症ですが、痛みの強い人は、子宮内膜症を発症する可能性があるともいわれています。
    生理痛がつらい場合は、鎮痛薬を使ったり、婦人科を受診して相談してみてください。
    低用量ピルは、避妊の効果だけでなく、月経量を減らし月経痛を軽くする効果や子宮内膜症を予防する効果もあります。

    現代の女性は、初経から初産の平均年齢までおよそ20年。
    月経との付き合いが昔の人より長いからこそ、生理痛など月経に伴う不快な症状は、我慢せずに、積極的にコントロールしてもいいものです。

  • チャリツモライターそら
    そらWEBメディアチャリツモ性教育ライター/性をテーマにしたワークショップ「あも会」主催
  • 生理の話って、学校でも「小学校高学年くらいになったら生理が来るよ」くらいの話しか教えてもらえなかったよね。だから、そもそも、女の子自身も、実はあんまり生理について知らない人が多いんじゃないかな~と思っているよ。

    私も生理についてよく知るようになったのは20代半ば頃で、それまで私も生理痛って我慢するものだと思っていたの!
    でも、よく考えると(いや、よく考えなくても)、痛いのって辛くない?頭痛い、お腹痛い、ケガして出血して痛い…全部、「休もう」「薬飲もう」「病院行こう」って思うよね?生理痛も、痛いのを我慢しなくていいんだよ!

    ドラッグストアにも生理痛に効く薬が売っているので、お母さんに聞いてみるといいよ。お母さんに相談しにくかったら、保健室の先生に相談!これも学校であんまり教えてくれないけど、体や心が辛いと感じたときは、保健室の先生を頼っていいんだよ。親に相談しにくいとき、どこへ相談すればいいかわからないとき、うまーく保健室の先生に頼ってね!
    ドラッグストアで薬を買うときは、薬剤師さんが対応してくれるから、薬剤師に聞くのでもいいね。

    ただ、薬も、合う・合わないがあるんです。私は、生理痛の薬として有名で、CMもバンバンやっているような薬は、効きませんでした。飲んで2時間くらい経っても全然痛みが治まらなくて、痛みが辛くて涙が出てくるという...(苦笑)だから、効かないなと思ったら、ドラッグストアの薬剤師さんに相談して、別の薬を試してみてもいいかも。
    この場合は、薬の専門的な話になるから、相談先は薬剤師さんだよ!

    動けないほど生理痛がひどいとか、生理前にも気持ちが不安定になる・イライラしやすいなどの症状が出る場合は、産婦人科に行ってみてね。
    産婦人科って、女の人の体に関するあらゆる不調・悩みに対応してくれる専門家なんだよ。
    妊婦さん以外も、もちろん10代のあなたも、何か気になることがあれば行っていいの!
    だから、ぜひ遠慮せずに、お医者さんに相談してみてね。

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