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堀川修平教育学研究者
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あなたは、「好きになる」とはどういうことを指すと思いますか?
唐突に聞かれてびっくりしたかもしれませんね。
なぜそのように聞いたのかと言うと、「好きになる」ということはそう簡単に説明ができないからなんです。
ですので、まず、あなたにお伝えしたいのは、「好きになる」ということに、正解の形があるわけではないということになります。「好き」といったとき、精神的に惹かれる(「恋焦がれる」「恋愛感情」というもの)のと、肉体的に惹かれる(「セックスしたい!」「性愛感情」というもの)のは、一致しているとは限らないということがあげられます。
恋愛的に好きということを「ロマンティック」、肉体的に好きということを「セクシュアル」とも表現します。例えば、異性のことを恋愛的にも肉体的にも好きと言う場合は、「ヘテロロマンティック」で「ヘテロセクシュアル」であると説明したりします。
ですが、人によっては、精神的に惹かれるのは性別を問わないけれど、肉体的に惹かれるのは同性だけ、と言う人もいます。一方で、みんなが「ロマンティック」や「セクシュアル」な状態にあるとは限りません。
恋愛感情のない人を「アロマンティック Aromantic」(「ア A」とは「無い」という意味があります)といい、性愛感情のない人を「アセクシュアル Asexual」と言います。私はあなたに「無理に誰かを好きにならなくてもよい」ということを伝えたいです。
私たちの社会では「恋愛してアタリマエ」、「好きな人がいてアタリマエ」という価値観が強く存在しています。
そのうえで、自分と相手の人権を侵害することは、たとえ相手を「好き」だったとしても望ましくないと私は思います。
好きにならないなんて「そんなのヘンだ!」と思ったり、周りから言われたりするかもしれませんが、ヘンではありません。
「好き」の形に正解はないのです。
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ななこNPO法人ピルコンフェロー
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私も、周りで恋愛している人を見て、好きな人がいると楽しそうだな、自分にはなんで好きな人ができないんだろう、と悩んだことがありました。
好きになるきっかけは人によって様々で、出会った瞬間に「自分はこの人と結婚するんだ!」と感じた人もいれば、最初は好きという気持ちはそこまでなかったけれども、嫌いじゃなかったから付き合ってみて、深く知るうちに好きになっていったという人もいます。
あとは、自分に合いそうな人を友だちに紹介してもらったり、良い人だなと思う人と一緒に何かをしてみて(遊びにいく、スポーツをするなど)、気が合うかを見てみるという人もいました。
なので、学校や習い事、友だちからの紹介などで人と出会う機会を増やしてみて、相手を知っていく中で惹かれるか考えてみるのも1つの方法かと思います。ただ、そもそも「人を好きになることがない」という人もいて、それは変なことではなく、自然なことです。
アセクシュアルや、アロマンティックという性のあり方として自分を表現している人たちもいます。
「誰かを好きになるのが当たり前」ではなく、誰かを好きになる人もいれば、好きにならない人もいるのです。もしかすると、周りの人から「え、なんで好きな人いないの!?」、「そのうち好きな人ができるよ、出会えてないだけだって」などと言われることもあるかもしれません。
ですが、好きな人がいなくても全然大丈夫です。
あなたらしさを大切にしてもらえたらと思います。また、あなたにとって「好きな人」とはどういう人でしょうか?
一緒にいてドキドキする、触れたいと感じるといった「好き」という気持ちがなくても、困った時に頼れる、一緒の時間を過ごしたいと思う人と付き合う人もいます。
あなたはどういう人が欲しいと思っているのかを考えてみて、それに当てはまる人、相手もその関係性を望む人を見つける、というのもできることかもしれません。
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福田眞央TENGAヘルスケア教育事業部/保健体育教員/思春期保健相談士
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「辛い」と感じるのは、もしかしたら、前に誰かを好きになったときのワクワクやドキドキを覚えていて、「あのときの自分は輝いてたな、楽しかったな」と思ってるからでしょうか?
「好き」の気持ちって、生きている実感になるし、すごく幸せなことの1つですよね。でも、その「ときめきの対象」は、実は恋愛じゃなくてもいいんです。
推しでもいいし、好きなアーティスト、ゲーム、動物、未来の自分…心がワクワクするものならなんでもOK!恋愛は人生を豊かにするものの1つですが、「恋愛がないとダメ」という考えは、もったいないかもしれません。
とはいえ、「いつか好きな人に出会いたいな」と思うなら、できることもあります。① 人と関わる量を増やしてみよう
恋のきっかけって、多くは“誰かと関わる”ことから生まれます。
部活、行事、習い事、新しい趣味…いろんな人と出会う中で、「あれ?この人ちょっといいかも?」って気持ちがふと芽生えることも。
いきなり“恋人候補”を探す必要はなくて、「なんかおもしろそうな人」「もっと話してみたい人」を見つけるくらいの気持ちで。② 「キュンなポイント」を探してみよう
たとえば、「笑ったときの目尻のシワが好き」「声や話し方が落ち着いてる」「字がきれい」「動物にやさしい」…そういう、自分だけのときめく“キュンなポイント”を探してみてください。
整理してみると、自分の意外なフェチや傾向がわかるし、自分の感情にもっと気づけるようになりますよ。最後に、「恋をしていないあなた」も素敵です。
焦らなくていいし、比べなくていい。
まずは、自分の「好き」という感情を大切にして、いろんなことにときめける毎日を過ごしてみてくださいね。
恋も、そのうち、不意にやってくるかもしれませんよ?

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