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遠見 才希子産婦人科医
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たしかに「100% 安全」と言い切れるセックスはありません。
そこで大切なのは「Safer Sex(より安全なセックス)」という考え方です。思いがけない妊娠や性感染症の可能性をできるだけ減らしてより安全なセックスをするためには、セックスで起こりうることとその予防法、万が一のことが起こったときの対応を知ることが大切です。避妊についてはコンドームよりも効果の高い方法として経口避妊薬(ピル)や子宮内避妊具(IUD/IUS)という選択肢があります。そして万が一、避妊に失敗したときは緊急避妊薬(アフターピル)というものもあります。
性感染症については腟性交、肛門性交だけでなく、オーラルセックスやキスでうつるものがあったり、コンドームで感染のリスクは下がるものの完全には予防しきれないものがあったりと様々です。
基本的にはコンドームを正しく装着してHIVを含む多くの性感染症を予防することと、保健所などで性感染症の検査を受けて感染の有無をチェックし、必要であれば治療を受けることなどが大切です。そして正しい知識をもつことだけでなく、自分と相手が対等なコミュニケーションをとれる関係性であり、それぞれの状況で自分たちなりのSafer Sexをつくりあげていく必要があります。
まずは、現在または将来のパートナーに、あなたが抱えている不安な気持ちを伝えて話し合える関係性を築くことがSafer Sexへの第一歩です。心も体もリラックスしてより安全なセックスがいつできるようになるかは人それぞれ。怖い気持ちがあるまま無理にセックスをすることはありません。
特に未成年のうちはセックスをして万が一のことが起きた場合、大人に頼らざるをえないこともあります。あせらずにいきましょう。
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モヤパン性のモヤモヤから生まれた妖精
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2件のコメントがあります
自分一人でセックスする方法
2024.03.30 10:49凄く詳しく病気とかを教えてくれてありがとうございます。
2024.03.30 10:46