性的なことが気持ち悪い

気持ち悪いって思っていいよ。というか、気持ちはあなたの中から自然に湧き上がってくるもので、気持ちに良い悪いはないよ。汗と一緒。夏に汗かきたくないと水分を控えたら熱中症になっちゃうよね。同じように、気持ちに良い悪いとレッテルを貼って、この気持ちを感じないようにと無理をすると心がしんどくなってしまいます。

もちろん、直接誰かに「気持ち悪いことしてるのね」と言ったら失礼になるかもしれないけれど、感じることはどんな気持ちもＯＫってしっかり認めてね。

それから、人それぞれ感じ方や考え方は違います。「自分や他の人を傷つけない」って原則を守れば、自分で考えて自分で行動を決めて良いです。社会のルールって色んな人が社会にいて、みんなが気持ち良く生きていくために作られているよね。（その目的に合わなくなっているなと思えば、皆で話し合ってルールは変えられる）

人はそれぞれ違ってOK。自分の気持ちはどうか、その上で自分はどうふるまうか、よく考えてみるといいね。

ところで、性的なことを気持ち悪いって感じるのは、「性の発達段階」の途中で良くあることなんです。このことで、性的な被害や性行為の後に起こるかもしれない色んなことから自分を守ることができるので、私はとても良い特徴だなと思っています。

人によって差はあるけれど、思春期前期（小学生高学年から中学生前半くらいの時期）の人たちから「セックスは気持ち悪くてイヤだけど子育てしたい、セックスしないと子どもってできないんですか？」という質問を良くもらいます。「体外受精、生殖補助医療、養子縁組、、、色んな方法で子育てできるよ」と答えています。

さて、彼がいろいろしてきて、、、についてだけど、人間関係に関しては「イヤだ、と言った人の意見が通る」というのが社会的ルールです。付き合っているなら当然と無理強いするのは「デートＤＶ」、クラスで起こったら「いじめ」という暴力です。違いがあることを前提にして「お互いにどうしたいか」をしっかり聴き合えるのが素敵な関係です。堂々と「いやなことにはいや」と言って良いよ！

性的なことに対する気持ちの向き合い方についてのご相談ですね。

まず、性行為や性的なことを気持ち悪いと思っても、したくないと思ってもそれはあなたの自然な気持ちで、そう感じること自体はおかしくも失礼でもありませんよ。

性的なことに対してどんなイメージを持つかというのは人それぞれです。あなたと同じように性に対して嫌悪感を抱く人も決して少なくありません。

嫌悪感を抱く理由は様々で、たとえばこれまで性について怖いことがあった人や「性的なことは隠すべき」という価値観の環境で育ってきた人、他人に恋愛感情を抱くけれど性的魅力を感じないと言う人などもいます。

自分の気持ちに向き合うことや、セクシュアリティについて知ることもご自身のことを考える手がかりになるかもしれません。

また、そんな中であなたが望まない行為を彼氏がしてきたことはつらかったですよね。

性行為をする理由というのも人それぞれで、私の周りにも色々な人がいました。相手と触れ合うことで安心感を持つ人もいれば、妊娠したい人、キスやハグだけしたい人もいます。中には、相手を思い通りにしたい、無理やり従えたいなど相手を傷つけることを考える人もいました。実際に傷ついた人もいます。

相手の同意を確認せずに性的な行為をすることは、相手を傷つけることにつながります。たとえ彼氏であっても、行為をする前にあなたの気持ちは確認をされるべきであり、もし性的なことをされて嫌なときはハッキリと「イヤ」と伝えていいです。

大切なのは、お互いが何が嫌で何を望むのか、気持ちを伝えて尊重し合うことです。もしその気持ちがズレていても、気持ち悪いと思うことを無理にする必要はないです。相手は自分自身のことを拒否されたと傷つくかもしれませんが、ゆっくりと時間をかけて擦り合わせていくことが、2人の信頼関係に繋がっていくのだと思います。伝え方に困ったときは、相手と一緒に「性的同意」について調べてみるといいかもしれません。お互いが安心できて心地よい関係が築けることを応援しています。