-
早乙女 智子
産婦人科医
-
そもそも身体の性的な反応は、相手の体を見たり触れたり、性的刺激となる囁きなどで引き起こされます。
しかし、相手や自分の体調、状況によってその反応はいつも同じとは限りません。
いちど痛い思いをするとまた痛いかもと思ってしまい、身体が反応しにくくなることもあります。「濡れる」というのは、腟からの浸出液や頸管粘液などが出ることで、性的興奮が高まることによって、エストロゲンというホルモンが増えて起こる反応です。
女性の場合は特に、身体が反応することで性欲が高まる場合もあります。
そのため、陰部に触れるときはまず潤滑剤を使用すると、濡れていなくても痛みが出にくく、性的な興奮が高まりやすくなり、性交時のうるおい不足からくる痛みを和らげることに役立ちます。性交時の痛みは、挿入のタイミングが早い場合もあるので、腟が十分に反応してやわらかくなってから挿入するのがコツです。
可能であれば、女性側がオーガズムを感じるタイミングで挿入するのが理想です。
頭で考えすぎないことも大事なポイントです
-
スナオ
助産師・看護師/TENGAヘルスケア勤務
-
セックスで濡れにくいというお悩みはよくあります。
わたしもこういう経験をしたことがあります。挿入も苦痛だし痛いし、怖いですよね。女性は性的興奮を感じると、腟、クリトリス、小陰唇、乳首などが充血して、心拍数や血圧が上昇し始めます。
さらに、腟壁から分泌液が出ていわゆる「濡れる」という状態になります。
これが「濡れる」の正体です。腟からの分泌液によって、セックスする際にもスムーズに挿入しやすい状態になります。でもこれだけでは女性は容易にセックスできるわけではないです。
例えば、緊張したり、体調が優れなかったり、気分が乗らなかったり、少しでも痛みがあると腟の入口部分がこわばって狭くなり、気持ち的にセックスが困難になってしまい、濡れにくく挿入もできなくなったりすることがあります。
実はセックスには心と体が密接に関係しているのです。もし濡れづらい場合には、潤滑剤などを使用することをおすすめします。
ドラッグストアなどでも簡単に手に入ります。ドラッグストアのコンドームの隣とかに置いてあります。
これを使用するとより挿入がしやすくなるので良いかもしれません。また濡れない原因はホルモンバランスの乱れだったり、例えば生理前後とかでもこのようなことが起こりうるので、気を付ける必要があります。
まず体調もそこまですぐれず、痛みが継続する場合は無理に挿入を伴うセックスをしなくても良いという選択肢があることも覚えておいてもらえると良いと思います。
そのうえでパートナーとの気持ちの良いコミュニケーションが取れるのが一番良いかと思います。
また困ったらいつでもセイシルを見に来てくださいね。