気になる私の体の変化〜ニキビ編〜

気になる!ワタシのカラダの変化【ニキビ】

10代は大人のカラダに近づく変化の時。
身近な人と比べて気になるところもあるかもしれません。
変わっていくカラダに、「どうしたらいいんだろう?」なんて悩んだら、ぜひこのページを参考にしてください。
今回は、思春期にできやすい「ニキビ」について解説します。

登場人物

  • コマチ

    コマチちゃん
    茨城県水戸市在住。吹奏楽部に所属する高校1年生。
    次から次にあらわれる「ニキビ」にうんざりしている16歳。

  • もやぱん

    モヤパン
    悩める若者の恋愛や性のモヤモヤから生まれた謎の妖精。
    コマチちゃんをいつも優しく見守りつつ、はっきり物事を言うあねご的な存在。

顔に出来たニキビをまじまじと見つめながらテンションだだ下がりの様子のコマチ
コマチ

うわ、サイアク。またニキビできちゃったー。

モヤパン

ニキビなんて、10代だの子は出来て当たり前。誰だってあるわ。

コマチ

でも鼻の頭とか口の周りとか超目立つし、おでこにでもできたりしたら、すぐ潰したくなっちゃう。

モヤパン

コマチちゃん、ニキビは触ったり潰しちゃダメよ!
ニキビから血が出たり肌を傷めやすくなるし、指先の菌が原因でもっとひどい炎症を起こすこともあるんだからね。ニキビどころかニキビ痕(あと)がずっと残ることにもなりかねないわ。

コマチ

おかあさんにもおんなじこと言われたよ。でも、気になって仕方ないんだもん!
もう、なんでこんなのできるんだろう。雑誌のモデルたちはみんなきれいな肌なのにさ。

モヤパン

ニキビが気になるのはよくわかるわ。10〜18歳は「思春期ニキビ」って言われるくらいニキビができやすいから、ほとんどみんなが経験するんじゃないかしら。
雑誌のモデルの子たちだって、じつはニキビをメイクや画像処理で隠しているだけかもしれないわよ。 個人差はあれど、思春期には男性ホルモンの分泌が増加して、だれでもニキビができやすくなるものなの。

コマチ

え!わたしにも、男性ホルモンがあるの?

モヤパン

そりゃそうよ。女性だって男性ホルモンが分泌されるのよ。その男性ホルモンの働きで皮脂の分泌が増えるの。男性も女性ホルモンが分泌されるから、最近は単に「性ホルモン」って呼ぶこともあるけどね。
本来、皮脂は皮膚の表面を保護したり、潤いを保ったりしてくれるんだけど、思春期にはその皮脂が必要以上に出てしまうの。それで余分な皮脂が毛穴からうまく出れなくなると、ニキビという炎症が起きるの。
ニキビを防ぐためには、特に脂っぽい部分を中心に丁寧に洗顔して、肌を清潔にすることが大切よ。

コマチ

毎日朝晩2回、ちゃんと洗顔してるのになぁ。

モヤパン

洗顔にも少し注意が必要よ。あまりゴシゴシこすると肌を傷めちゃうから、洗顔石鹸の泡で優しく洗って、すすぎ残しがないようにしっかり流すこと。
そして洗いすぎにも注意が必要ね。1日2~3回くらいが目安と言われているわ。
ニキビ肌向けの洗顔料もあるから、コマチちゃんにあったものを選んでね。洗顔のあとは化粧水などで保水することもわすれないでね。

それと、タオルやシーツ、枕カバーといった肌に触れるものも、こまめに洗っていつも清潔を心掛けるのもいい方法ね。

コマチ

ちゃんと気にして、肌を清潔に保ってるつもりなんだけどなぁ。

モヤパン

ほかにも栄養バランスの取れた食事も大切。便秘が影響するとも言われているから、できるだけ食物繊維をとってね。野菜や果物、キノコや海藻類にたくさん含まれてるわ。お米は白米ではなく、玄米や麦飯にすると食物繊維がたっぷりとれるわよ。
あとは規則正しい生活も大切。寝不足なんかになってない?睡眠不足や、ストレスは過剰な皮脂分泌をおこす要因になるわ。

コマチ

じつは最近、海外ドラマにハマっちゃってて。お菓子を食べながら深夜まで見続けちゃってるんだよね。

ゾンビドラマにハマりまくって深夜まで延々と見てしまうコマチ
モヤパン

コマチちゃん…肌が泣いてるわ。

コマチ

だって、だって、見始めたら止まらなくなっちゃって…(泣)
これからは気をつけるからー!このできちゃったニキビは、どうすればいいの?

モヤパン

まあ、とにかく生活のリズムを戻して、きちんと睡眠をとらなきゃね。
ニキビがなかなか治らなくて悩むようだったら、皮膚科を受診するのもアリよ。きちんと治療してくれるわ。

コマチ

へぇ〜!ニキビって病院でなおせるのか。ありがとうモヤパン!もうちょっと様子を見てみて、いざとなったら病院に行くよ!

専門家からアドバイス!

  • 木下 三和子
    木下 三和子医師/木下皮フ科 院長
  • ニキビは慢性の炎症性疾患なのですがきちんと治療ができれば、時間が経てば自然治癒して瘢痕(はんこん=ニキビあと)も残りません。

    大切なのは、ニキビができにくくなる治療をきちんと継続して行うことが大切です。
    まだ炎症を起こしていない面皰(めんぽう)といわれる毛穴が詰まった状態のものをきちんと継続して治療するのが一番だといわれているのです。
    そのためには、できるだけ早い段階で専門医の受診をお勧めします。

    皮膚科でのニキビ治療は、新しい薬がかなり出てきていて、治療のレベルも進んでいます。ニキビが気になる方は、早めに皮膚科の専門医のアドバイスを受けてください。

監修:木下 三和子(医師/木下皮フ科 院長)

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