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阿部 真紀
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デートの費用をいつも払わせる、あるいは、高いプレゼントを要求することは、デートDV(恋人間の暴力)の中でも経済的暴力と言います。
あなたが、経済的暴力を受けていいわけがありません。あなたは、男だから奢るのは当たり前ではないということに気づくことができていますね。
付き合っている人同士であっても、お金に関わることも対等であることが大切です。付き合っているから、好きだからといって、彼女の言いなりになる必要はありません。
あなたの気持ちを正直にまっすぐに伝えてみてはいかがですか?「いつもデート代を払うのは嫌だ」「ブランド物のプレゼントは買いたくない」
「嫌だ」という自分の気持ちを伝えることは、相手を傷つけることでは決してありません。どんなに好きな相手であっても、「嫌だ」と言っていいんですよ。
嫌なことを嫌だと伝えないと、このままでいいんだと誤解されることもあります。嫌だと言ってもわかってもらえない関係だとしたら、それは対等な関係ではないかもしれません。
別れるのに相手の承諾はいりません。あなたが本当に別れたいと思うなら、彼女が泣いても「これ以上嫌だ、さようなら」と伝えることもできます。もし、自分の気持ちにまだ迷いがあれば、ぜひ周りの人や相談機関にも相談してみてください。あなたは大切な人です。自分の気持ちに正直に行動してみてください。
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福島充人
日本男性相談フォーラム代表理事 / 臨床心理士 / 公認心理師
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「好きだけど別れたくもある」という正反対の気持ちが同時にあって、とても悩ましい状況ですね。
正反対の気持ちの間で揺れ動くのはとてもしんどいですが、どちらが正しくて間違っているということはありません。
だから、たくさん考えて納得のいく道を探しましょう。まず「男は奢って当たり前」という考え方について考えてみます。
「男性は仕事」「女性は家庭」というような性別を理由にした思い込みや偏見は身近にあふれていて「おかしい」「変だ」と気づきづらいものが多くあります。
奢ってもらうという行為については「欲しいものを貰う=大切にしてもらっている」「高いものほど価値がある」「大切なもののためなら無理ができる」などという心理が隠れているかもしれません。お付き合いをするとき、相手に期待する役割があること自体はおかしくありません。でも応えるために無理をするほど長く一緒にいることが難しくなってしまいますね。「1000回‘好き’って言って」「毎日笑顔で迎えに来て」など相手の言動を縛ることは信頼関係を崩してしまうことがあります。
また、嫌がっているのにそれを無理強いすることはデートDVになります。さて、彼女さんにとって、あなたにとって、「奢る」「奢られる」というのはどういった意味がありそうですか?
あなたの「相手のことが好きだ」という気持ちや、その人に「泣いてほしくない」という気持ちはとても尊いものです。
だからこそ相手の願望のためにあなたの気持ちが傷つきすり減ってしまうようであれば別れるほうが良いかもしれません。それでも別れられない場合は、結論を先送りしてお互いが冷静になれる時間を作ってみても良いかもしれませんね。
でも「お互いに大切な存在でありたい」という気持ちが大きいなら、買い物場面以外で「どういうときに大切にしてもらっていると実感できるか」や「一緒にいたい」「好きだ」という気持ちについて二人で考えてみるのも良いと思います。
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モヤパン
性のモヤモヤから生まれた妖精
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付き合っている彼女が、デートのたびにお金をたくさん使わせようとしているのは、ちょっと問題かもしれないわね。
特に、ブランド物を買ってほしいと言われるのは、お財布にも心にも重いわよね。
あなたの彼女は「男の人が全部払うのが普通」と思っているけれど、それに納得できない気持ち、モヤパンもすっごくわかるわ。恋愛やデートでは、二人の間でどうお金を使うか、話し合って決めるのが大切よね。
デートでお金の問題が出るのは、実は「デートDV」の一つの形とも言えるの。
デートDVは、体を傷つけることだけじゃなくて、お金のことで無理を言ったり、別れ話になると泣いたりして、相手をコントロールしようとすることも含まれるのよ。★あなたとパートナーの関係性についてチェックしてみよう!
https://seicil.com/check/大切なのは、二人がお互いに尊重しあうこと。
相手を思いやる心と、自分の気持ちを大切にすることが、健康な関係を築く第一歩よ。
ぜひパートナーと一緒に、自分たちの関係性を見直してみてね。
1件のコメントがあります
確かに男が払うのが当たり前はおかしい。
2024.10.23 17:22昔の考えに縛られるのは男女共に良くない。