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北村 邦夫
産婦人科医/日本家族計画協会 家族計画研究センター所長
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これほどまでに各種情報が氾濫している時代がかつてあったでしょうか。
TikTok (ティックトック)、X(エックス)、Instagram(インスタグラム)、YouTube (ユーチューブ)、LINE (ライン)などが人気のサービスですが、これらがすべて信頼できる情報を提供しているとは限りません。
結論を急げば、メディアリテラシーといいますが、目にした、耳にした情報を鵜呑み(うのみ)にしないで、正しい情報かどうかを見極める力を身につけることが重要です。
仮にメディアリテラシーの大切さが分かっているのであれば、アダルトサイトであろう、インターネット情報であろう、SNSであろう何だってあなたにとっては貴重な情報源になるはずです。友達の会話に加わりたいが、性の知識がないために難しいとのことですが、友達との会話に加わりたいのであれば、軽い質問を投げかけたり、自分の意見をシェアすることもいい方法だと思います。
無理に詳しい情報を持つ必要はなく、興味を持っていることを伝えるだけでも会話が弾むと思いますよ。
人一倍情報を持っていることを誇示することではなく、情報を正しく理解し、相手を尊重する姿勢が大切なのです。性の知識を得る方法にはいくつかあります。専門家が書いた性教育に関係する本やウェブサイトで紹介されている記事。
中でも、今あなたが目にしている「セイシル」はそのひとつです。
専門家から直接アドバイスを受けられる「LINE相談」や電話相談などもあります。
何度も繰り返しますが、専門家とはいえ、古い、間違った情報をもったままの方もいますので、回答を鵜呑みにせず、「本当だろうか?」「他にいい情報はないか」と疑いをもってやり取りする勇気が必要です。
そう考えると、学校の授業で学んだ知識が意外と役立つものですよ。
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染矢 明日香
セイシルアドバイザー/NPO法人ピルコン理事長
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友達が性の話で盛り上がっているなかで、話の内容や言葉の意味がわからないとおいて行かれたような感じがして、不安になることもありますよね。
10代の人は特に、「ピア・プレッシャー」といって、友達から自分がどう思われるか気になり、友達に対して優位に立とう、もしくは友達に合わせないといけないという気持ちが強くなるということがよくある時期になります。2023年に15歳~29歳の人に聞いたアンケート調査(ジョイセフ「恋愛と性2023」調査)では、性についての情報源は、約半数(51.0%)が「ネットやSNS」となり、「友だち」(33.7%)「恋人・パートナー」(27.7%)、学校の授業(24.4%)と続きます。
また、男性では、「アダルトビデオ・サイト」が多い傾向、女性では「友だち」が多い傾向があり、性別によっても少し差がある結果となりました。インターネットやSNS、アダルトビデオや友だちといった情報源は、身近である一方で、間違った情報が含まれていたり、リアルな性を表すものではなかったり、相手を傷つけることを気持ちいいものとして描かれていることも多々あります。
だれがどんな目的で発信している情報か、他の情報源ではどうかを注意深く見てみたり、信頼できる情報源・相談先を知っておくと安心かと思います。
最近は性教育に関する書籍も増えているので、本を調べてみるのもおすすめです。このセイシルの他にも、私が代表をしているピルコンでも性についての情報発信をサイトやSNSでしていますし、性に関するおすすめのサイトがあります。
ぜひ友達ともお話するきっかけになればうれしいです。●AMAZE
子どもから大人まで楽しく学べる性教育アニメ
https://amaze.org/jp/nihongo/●SEXOLOGY
スマホで読める性の教科書
https://sexology.life/
1件のコメントがあります
僕はこういうサイトで情報を入手して友達を得ました
2025.03.26 13:43