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島袋朋乃
産婦人科医
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いざ避妊に失敗したとき、どこでアフターピルを手に入れればいいかは意外と知られていないですよね。
入手する方法としては、①婦人科を受診する ②オンライン診療を受ける
③緊急避妊の取り扱い薬局で購入する、という3つの方法があります。③について、2024年12月現在、一部薬局において16歳以上の方を対象に医師の処方箋なしでアフターピルが購入できる試験販売を行っていますが、取り扱っている薬局はかなり限られています。
https://www.pharmacy-ec-trial.jp/を参考に、お近くの薬局で取り扱いがあるかご確認ください。
将来的に、多くの薬局でアフターピルが手に入るようになるといいですよね。アフターピルは購入する医療機関や薬局によって値段が異なりますが、相場は7,000円~10,000円くらいです。
値段については受診先の医療機関や薬局へお問い合わせください。また、アフターピルは未成年の方が使用しても、体に悪影響を及ぼすことはありません。必要なときには服用してください。
ただし、アフターピルの効果は100%ではないので、より確実な避妊の方法として、今後は経口避妊薬(低用量ピル)の内服も検討してみてくださいね。なお、現在国内で多く流通しているアフターピルは72時間以内、なるべく早くに服用することで妊娠の確率をより下げられますので、「避妊に失敗したかもしれない」と思ったらなるべく早く医療機関や薬局へ相談してください。
月経予定日を1週間過ぎても月経が来ない場合は、妊娠している可能性もありますので、必ず妊娠検査薬を試してくださいね。
もし妊娠していた場合は一人で悩まず、産婦人科や、自治体に設置されている「性と健康の相談センター窓口」などでもご相談いただけます。
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神保ゆうこ
スマルナステーション(思春期保健相談士・保健師・看護師・助産師)
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アフターピルのことを知っていてくれてうれしいです。
アフターピルとは避妊をしなかった、または避妊に失敗した性交のあと72時間以内に緊急避妊法として使用される薬です。
日本で承認されているアフターピルは、性交後72時間以内の服用で84%の妊娠阻止率があるとされています。
100%の避妊法は存在せず、アフターピルも飲めば必ず避妊に成功するということではないですが、早く飲めばより避妊効果は高くなります。
内服後3日〜3週間以内に出血があれば避妊に成功した可能性は高くなりますが、症状だけでは判断ができないので内服から3週間目以降に妊娠検査薬で陰性の確認をすることも大事です。《どこで買えるの?》
婦人科を受診して処方してもらう方法とオンライン診察(未成年は使えなかったり、使えても保護者の同意が必要な場合があります)で処方してもらう方法があります。
さまざまな制約はありますが薬局での試験販売もされています。《安く買えるところはどこ?》
この薬は自費診療なので医療機関によって価格は違いますが、1万円前後は準備が必要かと思います。
薬局の試験販売では7,000円~9,000円程度とされています。《未成年が使っても大丈夫ですか?》
未成年であっても使える薬ですが、処方はそれぞれの医療機関の医師の判断になります。
《スマルナステーションでは》
大阪の心斎橋にあるスマルナステーションの対面相談予約をした方には同じビル内にある連携クリニックで学生価格でのアフターピル処方やワンコイン妊娠検査をご案内できます。(保険証は不要です)
希望される方は助産師がクリニックへの付き添いもできます。
必要な人が安心してすぐにアクセスできる環境を大事にしています。
1件のコメントがあります
私もまだ未成年です。将来のための勉強になりました!島袋先生、神保先生、丁寧に教えてくださってありがとうございます!
2025.04.17 17:32