心がからっぽ
よく心が空っぽになったみたいになります。そんな時は、とにかく心を満たしたくてマンガを読んだりアニメを見たり,絵を描いたりとにかく好きなことをします。ですがそれでもまったく満たされません。それのせいかイライラしたり不安になったりします。
そんな時どうしたらいいですか?
-
みたらし加奈臨床心理士
- まずは「からっぽ」になってしまった心を大切にするために「好きなこと」をする、あなたの行動力は素敵ですね。普段であれば満足できることがなぜか満足できない…それはあなたのストレスのサインかもしれません。そんなときは、その原因として考えられることを思い浮かべてみましょう。最近友だちや先生に嫌なことを言われた、家族の中にトラブルがある、部活or成績が思うようにいかない、寝る時間が不規則になっている・・・あなたが無意識に「大丈夫だ」と思おうとしているしんどい出来事があるかもしれません。心と体はつながっているので、眠る時間が不規則だと心が不安定になってしまうことがあります。 また生活習慣以外でも、傷ついた体験を箱にしまって鍵をかけてしまうと、虚しさに襲われたり、理由もわからず自分を責めてしまうことがあります。「苦しい」「悲しい」「怒っている」ことはあなたの大切な感情なので、まずはそれを自分で認めてあげてから、好きなことに取り組んでみてください。 そしてそれでも満たされないときや、自分ではどうしようもできないこともあるかもしれません。そんなときは周りの人を頼ってください。あなたの味方はたくさんいます。頼れる人が身近で思い浮かばないときは、学校のスクールカウンセラーさんなど話を聞いてくれるプロの大人にも頼ってみてくださいね。
-
シオリーヌ性教育youtuber/助産師
- 気持ちを教えてくれて、ありがとうございます。 ご自分の状況をきちんと観察して、理解して、こうして相談しようとアクションを起こされていることが、まず素直にすごいなと感じます。 気持ちをないがしろにせずに、自分を労わろうと行動することは簡単なことじゃありません。心が空っぽになったみたいに感じることに、何か原因やきっかけは思い当たるでしょうか。お友達や、ご家族との関係性のなかで感じたこと、どんな些細なことでも、あなたの気持ちに影響を与えていそうな思い当たる出来事があったら、その気持ちにじっくりと向き合ってもらえたらと思います。 誰かから見たら些細な問題なんじゃないかと感じることでも、あなたがしんどいと思うことはしんどいし、もしあなたが辛いならそれは辛いことなのです。あなたの気持ちをどうかそのまま受け止めて、もし近くに話をできそうな人がいたら気持ちを吐き出してほしいなと思います。 今あなたは好きなことをして気分転換を試みていたり、なんとか一人で気持ちに向き合って解決しようとされていたりして、それはとても素晴らしいことだと思います。 でも一人で解決しきれないときには、誰かの力を借りてもいいんだということも、ぜひ覚えていてほしいなと思います。スクールカウンセラーなど、誰かの話を聞き、一緒に道筋を考えていくことのプロに頼るというのも一つの方法です。専門家の力を借りると、自分では考えもつかなかったアイデアを教えてもらえることもあります。 実は私自身も、精神的に不安定になったときにはカウンセリングに行って話を聞いてもらいます。自分は何に悩んでいるのか、何が不安で何にイライラしていたのか。話しているうちにそういったモヤモヤの正体が掴めてくると、根本的な問題が解決していなくてもスッキリした気持ちになることもあります。 色々な人に上手に頼りながら、借りられる力は借りながら、あなたがあなたらしく伸び伸びと暮らしていけますように。心から願っています。
-
佐藤 雅信TENGAヘルスケア 取締役
- 大切なのは、実は心について考えるのと同時に身体そのものに目を向けてみることかもしれません。心の健康のために身体について考えるうえで大事なことは栄養、睡眠、姿勢や呼吸などがありますが、今回は栄養について自分の体験談を共有させてください。 自分が思春期の頃は音楽や恋愛に没頭して、心が空っぽにはなりませんでしたが、大学に入り夢や希望と現実とのギャップにやられ、空っぽな時期がありました。社会に出てからも同じことが続き、とにかく寝て気分をスッキリさせていたけれど、なんの解決にもなりませんでした。 そんなとき、心が満たされずイライラや不安が起こることの理由に、身体の栄養状態の問題があるという考え方に出会いました。あなたは今どんな食生活をしているでしょう?お菓子や炭水化物が多くて、タンパク質やビタミン・ミネラルが不足していたりしませんか? 心の状態や体調が悪い時に、身体の栄養状態を検査することで原因がわかるかもしれません。 自分の場合は検査の結果、極端にビタミンBやDが不足しているととわかりました。それまでは食事なんて空腹を満たしたり脳を喜ばせるためのものくらいの認識でしたが、身体や心が食を通じて変わり、身体は食べるもので作られている、そしてそれは心とも関係していると実感しました。食生活を見直したり、自分に必要な栄養をとることは心や身体の調子を整えて健康になるために大事だと身をもって感じたので、君にはぜひ、そんなこともあるんだということを知ってもらえたら嬉しいです。 今思えば大学までは親が栄養満点の食事を作ってくれていたのが、大学で一人暮らしを始めて以来、食生活が乱れ、自分に必要な栄養が不足していたんでしょう。太るのが嫌で肉を避けたり、白米の上に化学調味料をどっさり振りかけたりしてましたからね…