生理中のイライラはどうすればいい？

生理中に周りにきつく当たってしまうのも、気分が落ち着いた後に思い出して後悔するのも、とても辛いですね。

ではなぜ生理になるとイライラしてしまうのでしょうか。

女性には、個人差はあるものの自分の感情のコントロールが難しくなる時期があります。それが生理前から生理中にかけての時期で、医学用語で「月経前症候群（PMS）」と呼ばれています、PMSには女性ホルモンが関係しています。

女性ホルモンの分泌量が排卵の周期に伴って変化することで、体調にも変化が出てきます。食欲の変化、眠気、むくみ、お腹の張り、下痢や便秘に加え、イライラや気分の落ち込み、不安感など、人によって様々な症状が出てきます。生理が終わるころにはこれらの症状が消失するのも、PMSの特徴です。生理中のイライラには女性ホルモンが関係していて、自分ではコントロールができない感情が湧いてくるのは仕方のないことです。どうか自分を責めないであげてくださいね。

PMSかな？と思ったら、カレンダーや手帳に症状の記録をつけると、自分の状況を客観視でき対処しやすくなります。また、カフェインはPMSを悪化させるため、症状が出ている間はコーヒーやエネルギー飲料を飲みすぎないようにしましょう。入浴やストレッチなど、リラックスできる時間を設けるのもPMSを緩和させる一つの方法です。それでもPMSの症状が辛い時は、婦人科で相談してみましょう。症状に応じて漢方薬やホルモン療法など、あなたに合った治療を提案することができるでしょう。

PMSに限らず、生活や人間関係に支障が出てしまうほどの生理にまつわる不調やトラブルは、適切なケアを行うことで症状が大きく改善することが珍しくありません。中学生や高校生が生理のトラブルで婦人科にかかることは珍しくありませんし、恥ずかしいことでもありません。一人で悩まず、困ったときは専門家に相談してみるのも一つの選択肢です。

生理（月経）中のイライラ、つらいですよね。
個人差がありますが、生理周期に伴うホルモンの変化により、生理前も含めて心が不安定になりやすくなる人もいるよ。

生理トラブルへの対処法として、
１．生理周期を把握して、イライラの波を予測する
２．低用量ピルや漢方などで対処する
３．もし相手を傷つけてしまったと感じた時は、気付いたタイミングで素直に謝る
というのがおすすめです。

生理日管理アプリや手帳などで生理周期と体調を記録することは、「もうすぐ生理だからイライラしやすい時期」と自分を客観視することに役立つよ。
ストレスになりそうなことを意識的に避けたり、いつも以上に息抜きをしたりゆっくり過ごすように心がけることもおすすめ。もし誰かに強くあたってしまいそうと感じた時は、その場から離れて、気持ちが落ち着くまでゆっくり深呼吸するのも効果的だよ。「アンガーマネジメント」で調べると、怒りに対処する色んな方法が出てくるので参考にしてみてね。

また、日常生活に支障があるのであれば、低用量ピルや漢方などで治療・対処するのも一つ。薬の選択肢も色々あるので、一度産婦人科等で自分の体質やこまり事にあった薬や過ごし方を相談してみるのもいいと思います。

そして、もしイライラして相手を傷つけてしまったという時は、後で言い訳にしか思われないかもと思ったとしても、申し訳ないという思いや、その人とよい関係性を築いていきたいという気持ちを率直に伝えてみてもいいと思います。
「実はあの時体調が悪くて、ついキツい言い方をしてしまってごめんね」と一言あるだけでも、相手の受け取り方も違ってくるんじゃないかな。面と向かって言いづらいという時は、SNSや手紙など、あなたが伝えやすい方法を考えてみてもいいと思います。

私も大人になった今でも、生理中にイライラして、周りの人とのコミュニケーションに悩むことがあります。友達に後から謝っても言い訳にしか聞こえないと思う気持ちもよくわかります。私の場合、自分自身が生理を言い訳にしたくないという気持ちもあります。

だからと言って、自分でどうにかしようと思っても難しいですよね。生理中のイライラは自分が悪いわけではなく、生理現象だからです。私も自分がイライラしていることに、罪悪感を持って悩んでいたことがありました。相手を傷つけてしまっている自分が嫌でした。あなたも自責の念があるかもしれませんね。

毎月毎月やってくるイライラ。あなたは周りの人のことを考えられていて、すごいと思います。自分がイライラしているときに、相手を傷つけていないかを考えることができるなんて、大人でも難しいと思います。

そんな心優しいあなたに、おすすめしたいことがあります。
遅くなったとしても生理後に素直に謝ることももちろん大切ですが、生理前（あなたがイライラしていない時）に、「もうすぐ生理だから、そろそろイライラして、あなたが傷つくことを言ってしまうかもしれない」と友達に伝え、そんな時にどう接してほしいか（例えば、ほっといてほしい、ハグしてほしい）など、あなたの希望の接し方を伝えておくことです。直接伝えても良いしＳＮＳでも構いません。

私の場合、そう伝えておくだけで、イライラしても「私のために希望の行動をしてくれる」相手に対して、自然と傷つくことを言わないようになりました。

もちろん、嫌なこと、嫌な態度を絶対にしないということは難しいので、その時は素直に謝りましょう。どんな時でも良い関係を築くために、周りの人に自分のことを話せることだけでいいので話し合っておきましょう。友達だけでなく、家族や先生にも知っておいてほしいとあなたが思うなら、伝えておくのが良いと思います。