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二宮典子
泌尿器科医/NINOMIYA LADYS CLINIC 院長
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マスターベーション(オナニー)は
自分のイク(オーガズムの)タイミングを見つけるのにとても大事な練習です。女性のマスターベーションといえば
クリトリスをむやみに刺激することと思われがちですが
実際はそれではイケない人もいます。無理にクリトリスを刺激しても気持ちよくなったりしません。
マスターベーションが最適なタイミングを見逃さないようにして
練習するのがおすすめです。小学校の高学年や、中学生くらいになると
自然にオマタのあたりがムズムズすることはあるかもしれません。そのムズムズは、みんなのカラダが
性的に成長しているときに起こる感覚です。特に、小陰唇(びらびらしたところ)の間の部分に
指やモノでぐっと押さえておくと
ちょっと落ち着くようなムズムズした衝動があるときは
マスターベーションの良いタイミングかなと思います。ムズムズする部分を、指などでぐっと押さえたら
ゆっくりした呼吸で、押さえた指もゆっくり動かすようにしてみると
腟の入口(下のほう)が締まってくるような感じになります。そのときに自然に腰が動かしたくなれば動かしてもよいです。
それは、上手にマスターベーションできているという動きです。しばらくゆっくりした刺激をつづけると
息を深く吐いたり、逆に早く呼吸したくなったりといった全身の反応がでてくるので
その感覚を逃さないようにすると締まってきていた腟のあたりが
一気にピクピクと痙攣(けいれん)するような動きになって、
筋肉がいっきに脱力して、
とてもすっきりする感じがやってきます。
それが『イク』っていわれる反応です。焦らず自分のタイミングで
気持ちよくなれるポイントをみつけて練習してみてくださいね。
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アクロストン
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イク感覚は、「気持ち良さの後にスッキリする」とか、「からだの芯がビリビリする感じ」など、人によって大きく違っています。またマスターベーションのやり方も人それぞれです。
マスターベーションの最中に「どうにかしてイキたい!」とこだわりすぎると、くたびれるし、緊張しすぎてイキづらくなります。なので、イクかどうかは一旦置いておいて、自分のからだに集中してみるといいかもしれません。「どこが気持ちいいかな?」「どうさわるといいかな?」と考えながら、優しくゆっくりと、自分のからだをさわってみてください。
マスターベーションのことを「セルフプレジャー」とも呼びます。「セルフ」は「自分」、「プレジャー」は「楽しみ」という意味で、自分自身でからだをさわったりしながら、気持ちよさや心地よさを楽しむイメージです。気持ち良くなる場所やさわり方は人によって違うので、クリトリス、ヒダの部分(大陰唇や小陰唇)、お腹、胸など、色々なところを、色々なタッチでさわってみて下さい。ちなみにクリトリスは小さな突起と思われがちですが、実際には結構大きいので、さわって気持ちの良いところが意外と広い範囲であることに納得がいきます。
他には「枕を抱えながらするのが好き」という話を聞いたこともあります。
気持ち良さを味わっているうちに、いずれイク感じがおとずれるかもしれないので、まずは気楽にセルフプレジャーを楽しんでみてください!