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木下 三和子
医師/木下皮フ科 院長
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皮膚科医としては陰毛はムダ毛とは思っていません。外部からの刺激等から性器を守る機能があり、大切な毛だと思います。
外陰部は下着などで繰り返しこすれたりしやすく、物理的刺激に弱い場所です。そのため、保護をする目的で陰部の毛は進化の過程でも毛が残ったと考えられます。人類が進化の過程で徐々に全身の毛を失ってきましたが、性器や頭部、腋(わき)の下などを保護するために毛が必要だったと考えられます。
剃刀で剃ったりすることや、いろいろな方向に毛が向いてしまっているとちくちくすることがあると思います。
陰毛の部分にハンドクリームやワセリンなど、保湿・保護機能のあるクリームなどをつけて毛の流れにそって整えてみてはいかがでしょうか?
もちろん局所を清潔にすることは大切です。陰毛の脱毛が流行っているようですが、皮膚科医としては脱毛はお勧めできません。
無理に毛を剃ることなどにより毛穴に感染をおこしたり 刺激性の皮膚炎をおこしたりすることもあり、光脱毛によるやけどなどのトラブルで来院される方もおられます。どうしても気になる様でしたら太ももの付け根部分の水着からはみ出すようなところのみを脱毛をされるのがよいのではないでしょうか?
陰毛は年齢とともに徐々に少なくなってきます。老後のおむつ交換などを気にされて脱毛される方もおられますが、ケアのための脱毛は不要です。そして外陰部を保護し、スキンケアをきちんとすることが望ましいと思います。スキンケアは特にこれではないといけないというものはありませんが、ハンドクリームや保湿剤など皮膚を保護するものであり、ご自身で塗り心地の良いものであればなんでもよいのではないかと考えます。
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福田眞央
TENGAヘルスケア教育事業部/保健体育教員/思春期保健相談士
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私も中学生の頃から気になって処理に悩んでいました。
髪の毛のように美容室の人を真似て短く切ったり、すいたり、カミソリで減らそうと努力しましたが、
あなたと同じようにちくちくして痒みを感じたり、
毛の先が尖ったせいか、パンツの布の部分から飛び出てくるようになって絶望したのを覚えています…。大学生になって脱毛サロンに行ってからも中学生の頃とさほど変わらない経験をしていました。
毛を一気に抜いたり、レーザーをあてたりしましたが結局は生えてきてちくちくするのです。大人になった私は「剃ったり抜いたりする行為が皮膚に良くない」と知り、処理をほとんど諦めることにしました。
今は長い毛だけをハサミでなるべく斜めに切って、毛先をぶつ切りにしないように切っているくらいです。髪の毛と同じように毛質は人それぞれで、長い人もいれば短い人も太い人も細い人もいるんだと思っています。
ただ、自分自身の体のことですので、自分の陰毛がどうありたいかはあなた次第だと思います。
皮膚を大事にすることは大前提に、あなたが過ごしやすいと思う陰毛のあり方を探してみてくださいね。
1件のコメントがあります
ありがとう
2024.09.17 21:42