AV おかず デメリット 脳

AVを見ると脳に悪い?

マスターベーションをするときに、どうしても気持ちが高まりにくくて、AVを見てしまうときがあるんです。でも友達に言うと引かれてしまいます。では、マスターベーションは何でしたらいいんですか?最近、ポルノ見る人は脳の一部が小さかったみたいな記事を見たんですけど、やっぱり何も見ない方がいいのでしょうか。
  • 柴田 綾子
    柴田 綾子

    産婦人科医/淀川キリスト教病院 産婦人科所属

  • アダルトビデオ(AV)やポルノを見ることは悪いことではなく、マスターベーションのときなどに自分の性的興奮を高めるために見ても体への悪影響はありません

    注意が必要なのはAVやポルノは、男女ともに「演技」をしているのであり、現実の恋愛や性行為とは異なる描写が含まれるということです。AVやポルノの中には、設定が過激(女性を召使いのように扱ったり、痴漢をしたり、教師-生徒関係など) だったり無理やり性行為を強要したりするものもあります。そのような行為は日常では性犯罪になることは覚えておいてください。AVやポルノは、現実の恋愛や性行為とは違うということを理解した上で見る範囲では、大きな問題はないと考えられます。

    AVやポルノの脳への影響は、色々研究されており、ポルノの視聴時間が長い男性で脳の1部分が小さかったという報告があります(1)。ただし、これはポルノを見過ぎたから脳が萎縮したのか、脳の1部分が小さく強い刺激が必要な人がポルノを長時間見るようになったのか区別がつかないものです。今の時点では、AVやポルノを見すぎると脳が萎縮するとは考えられていません。

    1. Kühn S, Gallinat J. Brain Structure and Functional Connectivity Associated With Pornography Consumption: The Brain on Porn. JAMA Psychiatry. 2014;71(7):827–834. 

  • 今井 伸
    今井 伸

    泌尿器科医/聖隷浜松病院リプロダクションセンター センター長

  • 心中お察しいたします。

    僕もAVが大好きで、お気に入りのサイトは「○○○○」っていう・・・とついつい話したくなるくらいです。これまで20年以上の鑑賞歴がありますので、ポルノを見る人の脳が小さくなるのなら、僕の脳はさぞかし小さくなっていることでしょう。

    閑話休題。僕が高校生の頃、AVはまだビデオの時代で、見るためには居間のテレビで見るしかなく、簡単に見ることはできませんでしたが、寸暇を惜しんでせっせと見る機会を作り、マスターベーションをしたものです。

    その時に気付いたのが「AV(動画)は刺激が強い」ということです。それもそのはず。AVは、視聴者の性欲をかき立て、貪欲な性欲を満たすようにつくられているからです。そして、マスターベーションのたびにAVを見ていると、どんどん強い刺激が必要になってくることに気づき、「このままAVを見続けていると、普通の恋愛の中でのセックスでは興奮しなくなってしまうかもしれない」という危機感をいだきました。

    そして、考え出したのが「おかずローテーション法」です。「妄想」→「水着グラビア」→「ヌード写真」→「AV」→「妄想」・・・といった具合に刺激の弱いおかずや強いおかずをローテーションしながら使用する方法で、これによって強い刺激に慣れるのを防ぐのと同時に、妄想力を維持することを期待しています。

    かつて、偉大な性科学者であるH・S・カプランは「性(セックス)は摩擦と空想(妄想)から構成されている」と言いました。AVは、妄想を簡単に満たしてしまうのでおかずとしては秀逸なのですが、毎回AVばかり見ていると僕たちの妄想力は低下します。妄想力の低下は性を楽しむ妨げ(性欲低下の原因)となります。ごちそうも、毎日食べたらおいしさも目減りします。AVも毎回ではなく、時々見るくらいがちょうどいいと思います。

  • 福島充人
    福島充人

    日本男性相談フォーラム代表理事 / 臨床心理士 / 公認心理師



  • 男性相談をやっている立場からの回答になりますが、スターベーションは自分自身の気持ちや身体と上手に付き合うための行為だと思います。基本的にはプライベートな場所で行うなど、他の人に迷惑をかけないようにすれば大丈夫です。

     AVは大人向けに作られたものですが、AVを見ることそのものが悪いことではありません。それでも、慣れていくとより強い刺激を求めるようになります。例えば、見たいものを探すためにインターネットなどで調べる時間が増えて、朝起きるのが難しくなる、やらないといけない宿題や仕事ができなくなってしまうなど日常生活に影響が出ると困りますよね。

     「今日は気持ちが高まりづらいな」というときはマスターベーションをしないでおく、という選択肢を作るのも良いかもしれません。「あえてマスターベーションをしない日を作る」など、我慢することも気持ちが高まるのを助けてくれるかも。

     また、ローション・潤滑ゼリーを使ってみるなどマスターベーションの方法そのものを変えると気持ちが高まることがあるかもしれません。ただ、刺激になれてしまうとどんどん強い刺激を求めるようになってしまうので、どうすれば優しい刺激でも気持ちよくなれるか試行錯誤してみましょう。

     どんなことに自分の気持ちが高まるのかという好みのことを「性的嗜好(しこう)」といいます。どんなことに気持ちが高まりやすいのか好奇心を持って日常生活を送ってみると自分の新しい一面に出会えるかもしれません。そして、それは誰かと同じである必要はありませんので、どうすれば気持ちよくマスターベーションができるか、自分の気持ちと身体とのコミュニケーションを楽しんでくださいね。

     そうした性的嗜好について、誰かと話したくなることもありますよね。もしかすると友達も「マスターベーションの話をすると引かれる」と思っているかもしれませんし、AVや性的な話が苦手な人もいます。お互いに安心して話ができなさそうなときは、思春期や性についての相談窓口で、匿名で相談(おしゃべり)することもできますよ。男性の方は、男性専用の電話相談『男』悩みのホットラインなどもぜひご利用ください。

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