デリケートゾーンの匂いが気になる
-
柴田 綾子
産婦人科医/淀川キリスト教病院 産婦人科所属
-
デリケートゾーンの臭いが気になる女性は多いです。多くの女性は生理中や生理の前後、排卵の日に、おりものが増えて臭いやかゆみが出やすくなります。
2〜3日後に自然に改善すれば、異常ではないので様子をみていて大丈夫です。
デリケートゾーンの臭いが気になるとき、こんな可能性が考えられます。
1. おりものが多い場合
カンジダや細菌性腟症などの可能性があります。
ナプキンや下着を通気性のよいコットン(綿)に変えてみて、それでおりものが多く臭いが強い場合は、産婦人科へご相談ください。
腟剤などで治療すると、おりものが少なくなり臭いも改善します。2.おりものが少ない場合
おりものが少ない場合は病気でなく、自然に様子をみることが多いです。
タイツや下着などで蒸れて(ムレて)いるか、正常な体臭のことが多いです。
ナプキンやおりものシートを使っている場合は、通気性の良いコットン(綿)の薄いものに変えてみてください。
下着も通気性のよいコットン(綿)の方がよいでしょう。お股の臭いが自分ではすごく気になる場合も、実は他の人はほとんど気にしていないことが多いです。それでも気になるときは、衣服用やデリケートゾーン用の消臭スプレーなどを使ってみるのはいかがでしょうか?制汗スプレーをデリケートゾーンの肌に直接つけるのは、肌荒れの原因になるので控えてくださいね。
お股の皮膚や粘膜は傷つきやすいので、洗うときは優しく洗ってください。
石けんやボディソープでこすり過ぎると、赤くなったり痒くなるので注意してくださいね。
-
中田三菜
TENGA開発部 iroha INTIMATE CARE担当
-
デリケートゾーンのニオイ、気になりますよね。
女性のデリケートゾーンは常に多湿で温かい上に、下着やナプキンの着用。足を組んだり、タイツやストッキングを履くなどして更に蒸れやすい環境にあるので、汗や皮脂などの汚れが原因となって、臭いや雑菌の発生といったトラブルが起きやすいです。
臭いを防ぐには、通気性の良い下着を着用する。おりものシートやナプキンはこまめに変える。そして、まずは毎日のお風呂でデリケートゾーンを清潔にすることが大切です。
洗うときは、お湯で流すだけではなく、デリケートゾーン専用のソープ、特に弱酸性タイプのものを使いましょう。弱酸性であれば肌への刺激が抑えられますし、効果的です。よく泡立てて、擦らずやさしく洗い、すすぎ残しがないようぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。
最近はデリケートゾーン用の拭き取りシートやスプレーなどもあるので、持っていると外出先でも手軽に臭いケアができます。
デリケートゾーンと向き合うことは、これからの心地よい人生をつくるためのファーストステップ。正しいケアを身につけて、気持ちよく過ごしてほしいです。