ストレスとオナニーは関係しますか?
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島袋朋乃
産婦人科医
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不安なときにオナニーの回数が増えると、自分がおかしいのではないかと心配になるんですね。
オナニー(マスターベーション)は、性的な快感を得られるだけでなく、ストレス解消やリフレッシュ、不眠の解消などにつながる行為です。
要するにスッキリする行為ですから、ストレスが高い状況でオナニーの回数が増えるのは異常なことではありません。また、「オナニーは体に悪い」「将来不妊症になる」「不感症になる」といった通説も事実ではありません。罪悪感を感じる必要はまったくありませんので、安心してくださいね。
オナニーをすることで分泌が増えるホルモンであるエンドルフィンやオキシトシンという物質は、気持ちを落ち着かせ向上させる効果を持っています。
また、オナニーの頻度が高い方は、身体に関する満足感を高められるため、自己肯定感も高くなりやすいという研究もあります。ほかの人にオナニーしていることを言う必要はありませんが、恥ずかしいことでもないのです。
オナニーをすることも、「好きなものを食べる、好きな音楽を聞く、スポーツをする」といった気分転換や楽しみの一つと捉えてみるのはいかがでしょうか。したくなった時は、しても大丈夫ですよ。
ただし、「オナニーのことばかり考えて、生活や友達付き合いがおろそかになる」「勉強が手に付かない」というように、生活への悪影響が出ているときは、心の健康に何かしらのトラブルが起きている可能性もあります。
その場合は周りの信頼できる大人や医療機関へ相談したほうがよいでしょう。プライバシーの守られた空間で、きれいに洗った清潔な手で、オナニーを楽しんでくださいね。
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福田眞央
TENGAヘルスケア教育事業部/保健体育教員/思春期保健相談士
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私の経験談になりますが、私はストレスとオナニーは関係していると思っています。
なぜそう思うのかと言うと、私にとってオナニーは、明らかにストレス解消になっているからです!(人によっては、オナニーがストレス解消にならない人もいるかもしれません)私も高校時代、部活を引退して受験勉強に集中しなければいけない時に、オナニーの回数がぐんっと増えました。
私の場合、それを「現実逃避」とは思わずに「気分転換」としてオナニーを有効活用しているつもりでした。相談者のあなたも、怖がる必要はないと思いますよ。
勉強のストレスからオナニーの回数が増えてしまうのは自然なことです。
大切なのは、オナニーは自分にとっての一時的なリフレッシュであることを理解し、適度に行うことです。何か1つ(あなたの場合は勉強)に集中するのは、簡単なことではないと思います。
オナニーでストレスを解消して、そのスッキリの勢いで勉強しちゃいましょう。
再びイライラ?ムラムラ?モヤモヤ?してきたら、オナニーしたら良いんです。
でもなるべく時間をかけずに、サクッとオナニーする方法を見つけられると良いですね。
私の場合は5分〜10分ですませるようにしています。息抜き程度です。もしもオナニーによって学業や生活に支障が出るほどであれば、心療内科や思春期外来などを受診して相談することをお勧めします。
また、一人一人がストレスを感じる原因や程度は異なりますので、オナニー以外にも自分に合った健康的なストレス解消法を見つけることも重要ですね。
コチラ↓の「オナニー」に関するモヤモヤも参考に!