ゲイとかレズビアンって、ほんとにいるの?

たまにテレビでホモとかゲイとか、レズとかって言うけど、僕の周りにはそういう人はいません。
やっぱり、男同士、女同士の恋愛って本当にリアルであるんでしょうか??

  • 池袋ふぉー・てぃー
    haru東京都エイズ啓発拠点ふぉー・てぃー(WEBサイト
  • 率直な疑問ですね。たしかに普段の生活では、自分がゲイであることをオープンにしている人はほとんどがテレビなどのメディアに出ている人たちだと思います。

    結論から言うと、同性を好きになる人は存在します。 実際に調査をすると地域や質問の内容によって数が変動しますが、20人に1人くらいと言われています。クラスに1人から2人くらいはいる計算になります。
    それなのにあなたが関わっている人たちの中にゲイ、レズビアン、バイセクシュアルの人がいないのはなぜでしょうか。

    同性に惹かれる人は、子どもの頃から周囲に教えられたように「思春期になったら異性を好きになる」と思っていたけど、同性を好きになる自分に気付いて戸惑ったり驚いている人がほとんどです。自分が異常なんじゃないか、とか、他の人に話したら「気持ち悪い」って言われるんじゃないか、と怖くなります。
    だから、自分が同性に惹かれることをオープンにすることも、自分の親や仲のいい友人に話すことさえも、とても勇気がいることだと思います。

    私も中高生と関わる仕事をしているなかで、中・高生の集団が冗談で「ホモ・レズ」という言葉を使って人をからかったりしているのを目にすることがあります。同性を好きな人がこれを見たら、「絶対に話さないようにしよう」という確信がますます深まると思います。
    あなたの周りにもきっと同性が好きな人はいると思います。ただそれを隠して話していないのです。

    でも、異性を好きになる人だけ自分の話ができて、同性を好きな人は自分を隠さなくてはいけない、という社会の状況は少しずつ変化していると思います。

    たとえば、ニュースなどを通してLGBTという言葉は急速に広がっています。
    「同性を好きになることは、悪いことでもなんでもない」という当たり前のことが認めらる社会になりつつあります。
    ほんとうは身近に存在している人が、自らのことを隠さずありのままに過ごせる社会を実現するには、私たち自身が「同性を好きな人は身近にいるんだ」と認識することが最初の一歩なのかもしれません。

  • 松岡 宗嗣
    松岡 宗嗣オープンリーゲイ/一般社団法人fair代表理事
  • ゲイやレズビアンと呼ばれる同性愛者の人はいます。
    コンビニで買い物をする人の中にも、学校にも、電車の中にもいるんです。
    質問者さんにとっては周りにいないとのことですが、本当は「いないのではなく、見えていない」んですよね。

    ホモレズという言葉は実はこれまで差別的に使われてきた言葉で、それを聞いた当事者は傷ついてしまう可能性があり、質問者さんに対して、さらに自分がゲイやレズビアンであることを伝えにくくなってしまいます。

    「見えていないだけでどこにでもいるんだ」と思って、日々を過ごしてみてくれると嬉しいです。

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