
自分は、見た目はボーイッシュなのでよく男の子に間違えられますが、性自認は女です。ただ単に、髪の毛は短くしたいから、洋服は身につけたいものを身につけるというスタンスです。
前まではレズビアンよりのバイセクシュアルなのかなって思うことがありましたが、そもそもなんでカテゴライズされないといけないのかわからなくなってきて…。最近では「レズビアン」とか「バイセクシュアル」とか、そーゆー言葉に対して嫌悪感を抱きます。これは自分だけなのでしょうか?
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askaREING代表
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自分の性別へのイメージに囚われずに「好き」という気持ちを軸にファッションのスタイルを選ばれていること、とっても素敵ですね。私自身も心も体も女性ですが、今は同じく髪は短く、ゆったりした服やパンツを履くことがほとんどです。本来、性別によって「らしさ」が決まるわけではないので、今、あなたらしいファッションを選べていることが大事なのだと思います。
セクシュアリティについては、他人からカテゴライズされると、違和感を覚えることがありますよね。性別を問わず、誰をどんな風に好きになるのか、自分自身がその気持ちを大事にしていれば本来それでいいはず、とも思います。
ただ、今の社会ではまだまだ異性愛が中心になっているために、それ以外のセクシュアリティについて名前があることで救われる人がいたり、自身を肯定できる人、自分以外にも同じような人がいると安心できる人もいると思います。私自身が、その一人でした。同性だから好き、異性だから好き、というよりも「その人」だから好き。「異性として魅力を感じるか?」といった質問などに全く答えられなかった。ただ、その微妙なニュアンスを自分でも理解できず、人に話しても理解されず。だけど言葉が存在したことで「自分だけではなかったんだ」と知り、安心することができました。自分自身が、その言葉でカテゴライズされて嫌だという気持ちは、あなたにとってはとても大切な違和感だと思いますのでどうか大事にして欲しいです。
無理にその言葉に自分をはめようとしなくてもいいですし、セクシュアリティが流動的である人もいると思うので、今決めたくなければ決めなくていいと思います。言葉や定義は、自分を知るにはとても便利なツールですが、時にそれで縛られてしまいそうになったり、イメージに囚われてしまうようであれば、自分に取り入れないという選択もあると思います。
あくまでこれは、私個人の意見ですので、自分自身でそのカテゴリや言葉との向き合い方を考えてみていただけたら嬉しいなと思います。
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宮木 快IG Media「紡」Organizer/ライター・大学生
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身につけたいものを身につけるっていう考え方とっても素敵!私もずっと「男らしさ」に違和感があってモヤモヤしていたけど、SNSで調べたり、ジェンダーについて関心のある人たちと話したりしていくうちに、自身の性自認・性表現に「男性」「女性」といった枠組みをあてはめようとしない「ノンバイナリー」というセクシュアリティに近いってことに気づきました。「性に縛られない自己表現をしてもいいんだ!」とわかり、今はネイルやメイクを愉しんでいます。
恋愛対象については「パンセクシュアル」(以下パンセク)というセクシュアリティがあるので紹介しておきますね。「全性愛」とも言われているパンセクはよくバイセクシュアルと混同されがちだけど、私は「セクシュアリティ関係なく誰でも好きになる可能性がある」という点で性別って概念が前提のバイセクシュアルとは少し違うのかな、と考えています。なので、相手を性別ではなくパーソナリティーや人として好きになるかどうかで判断する場合、パンセクの可能性もあるかも。
セクシュアリティを簡単なアンケートに答えることで分析できる「anone, me」というサービスを使うことで自分がどういう傾向にあるのか、参考にできるので合わせて使ってみるとより自分を理解できるかもしれません。性を表す言葉は人に説明したり、自己表現をしたりする時に自分や相手にわかりやすくする目印や共通言語のようなものだと私は考えます。でも同時に、性や属性に縛られず「私」「あなた」という存在で人が理解してくれたらいいなとも私は思っているし、そういう選択ができる世界があってもいいとも思っています。少し勇気は必要かもしれないけどSNSで自分の思うことを書いてみたり、ジェンダーに関するイベントで性に関心のある人と話してみたりするのはどうでしょうか?きっと素敵な仲間が見つかるはず!応援してます。
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ラビアナ性教育ドラァグパフォーマー
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髪型にも洋服にも性別があるわけじゃないのに、社会的に「これは男のもの、これは女のもの」「女らしさ、男らしさ」と勝手に決めつけられて、強いられて気がめいっちゃうよね…。
自分が好きな髪型や服を好きなように着たり、使ったりすることで幸せになれるのであれば、他の人には関係ないのにね!
好きになる人が男なのか女なのかも関係なく、人間性だったり魅力的だと思うことは性別の要素以外にいっぱいあるのに、いちいちカテゴリー化されるのは嫌だよね。レズビアン、バイ、ストレート、ゲイとかってカテゴリー化や詮索をされず、セクシュアリティなんて関係なく、好きになった人が好きになった“人”である時代が来ると私は信じているよ!