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遠藤まめた
にじーず代表
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自分のジェンダーやセクシュアリティがなんなのかって他の誰かが「あなたはこれです!」と言えるものではなくて、自分で探していくもの。ときどきインターネット上には「あなたはこの性別」「このセクシュアリティ」と決めつける人や、クイズ形式で診断してくれるサイトもあるけど、やっぱり時間をかけて「自分はこんな感じだなぁ」という自分なりの感覚を掴んでいくことになるのかなと思います。
Xジェンダーの中にもいろいろなタイプがいて、性自認が揺れ動かない人もいれば、揺らぎを経験する人もいます。「男でも女でもない」って感じ方の人もいれば、「どっちでもある」性自認の人もいる。本当にいろいろです。
そもそも性別のあり方に名前がつく人もいれば、つかない人もいるよね。「Xジェンダー」みたいに名前がある方がいいって人もいる。「そもそも名前をつける必要もない、自分は自分」という答えに落ち着く人もいる。相談者さんはどう思う?
私が関わっている「にじーず」という団体は10代から23歳までのLGBTやそうかもしれない人が集まる場所で、Xジェンダーやそうかもしれない中学生も参加しています。ネットで調べるだけじゃなくて、同じようなことを考えている仲間と会ってみてホッとしたという人も多いから、もし住んでいるところの近くに中学生がいけるLGBTのグループがあれば参加してみるのもいいかもしれない。にじーずがやっているネットラジオでも「自分のセクシュアリティはどうすればはっきりわかる?」というテーマをとりあげた回があるので、よかったら聞いてみてね。
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ラビアナ
性教育ドラァグパフォーマー
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他人に言いづらい自分のジェンダーについて、相談をしてくれてありがとう!
自分のジェンダーが分からないことでモヤモヤを感じてしまうの、つらいよね…。
私も自分のジェンダーがわからなくなることって多々あるし、無理に決めなくてもそれが自分のジェンダーなんだと思うようになったよ。
モヤモヤするのも、生活をする上で社会や周りからジェンダーを決めつけられたり、決めるように圧力がかかったりするからではないかと思います。
私もずっと「男性」とみられることに違和感を感じてて、だからといって「女性」でもないなと悩んでいたときに、ジェンダークィアやノンバイナリー/Xジェンダーという言葉に出会って、少しすっきりした記憶がある。
本当は自分らしく、生活できることが望ましいのにね。
細かい用語の説明になっちゃうけど、日によって性自認が変わることを「流動的なジェンダー」や「ジェンダーフルイド」って言うよ。
こういったジェンダーもあるんだという発見になればいいかなと思うし、あなたのジェンダーも自分がしっくりくる表現がみつかると嬉しいな。
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中野 有沙
臨床心理士
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自分のジェンダーは一体どれなんだろう…
今やジェンダーやセクシュアリティについてインターネットで検索してみると、自分はどれに当てはまるんだろうかと頭を抱えてしまいそうになるほど細かく分別されているよね。
自分のジェンダーやセクシュアリティに向き合うことは、自分のことをよく知る上でも大切なことだと思う!
でもね、誰かが決めたものに無理に当てはめようとしなくてもいいと思うよ。ジェンダーやセクシュアリティはそれぞれに名前がついていて、一見きちんと分別されているように見えるけど、その間を揺れ動く人もいるし、決めるのをやめた人もいるし、独自の感覚を貫く人もいるし…当てはめることや自分の位置付けを決めることで安心できるかもしれないけど、それはあなたの望む答えにはならないかもしれない。
きっと思春期でもあるし、自分と向き合い始めた時期だからこそ、自分とは何か?と不安になって、答えを求めて追求したくなっている気持ちもあるんだと思う。その気持ちはとても大事なもの。だからこそ焦ってしまって、大切な自分を誰かの物差しで決めつけてしまわないようにね。自分のことは自分で決めていいんだよ。
「女になる日もあるし、男になる日もある。でも大体男の日の方が多い」それでもいいんじゃないかな?と私は思う。
たくさん調べて、たくさんの人や価値観に出会って、たくさん経験して、そうした中で見えてくる自分もあるから、焦らなくても大丈夫だよ。
1件のコメントがあります
私は日によって女性の気分になったり男性の気分になったり中性な気分になったりして、女性の気分の時は男性を異性としてみるけど、男性の気分の時は男性に親近感、同類に感じます、男性の気分の時でも恋愛対象は男性です。でも私は男らしくなりたいと思ったり、女らしくなりたいと思ったり性別にとらわれず中性的になりたいと思ったり日によって違うのでいつも自分は一体なんなんだろうと自分を見失っています、辛いです、
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2024.11.20 02:06