
-
今井 伸
泌尿器科医/聖隷浜松病院リプロダクションセンター センター長
-
男子がオナニーをする目的を一つだけあげるとすれば、ずばり「気持ちよく射精するため」です。ですから、基本的に気持ちがいい射精ができるオナニーが良いオナニーということになります。
その最も一般的な方法は、こうです。まず、ペニスを勃起させます。親指と人差し指で輪を作るようにして勃起したペニスの亀頭付近を軽く握ります。その軽く握った手で亀頭付近を中心にこするようにして動かします。そして、動かす早さや強さを調節しながら、射精するまで動かし続けます。そして、目安としては、勢いよく精液が遠くまで飛ぶような射精が良い射精ということになります。
「あともう少しで射精する」状態になったときに、おしっこやおならが出るのを止めるように、肛門を締めるようにすると、射精するのを止めることができます。出そうになっても出さないように頑張って、ある程度我慢してから出すと、量もたくさん出るし、勢いもある気持ちの良い射精になります。
ぼくはよくこの状況を、輪ゴムを飛ばそうとする時に例えます。輪ゴムを飛ばす時、ゴムを引っ張るのが少ないとあまり飛ばないですよね。ゴムをぎりぎりまで引っ張ってからはなすと、遠くまで飛ぶ。射精の場合もそうです。全く我慢しないで射精すると、精液の量も少なく、勢いもなく、射精に伴う気持ちよさも半減してしまいます。
ただ我慢すればいいというものでもなく、出すタイミングも大事で、我慢するタイミングがずれると少しだけ出てしまったり、中途半端に出てしまったりします。また、射精するタイミングがずれても、思うように精液が出ないことがあります。これを回避するには自分でコツをつかむしかありません。
このように、マスターベーションは気持ちよく射精するための練習の機会でもあります。オナニーは好きなだけしてもリスクはありません。日々練習を重ねて、毎回気持ちよく射精できるようになりましょう。
-
てっちゃん
NPOピルコンフェロー/臨床検査技師
-
セルフプレジャー(オナニーやマスターベーションのこと)は仲の良い友達でもなかなか相談しにくいよね。僕もあまり友達に相談できなかったから、ネットで医師が監修しているサイトとかを参考にしていたよ。
セルフプレジャーの回数について、どのくらいやると危険という基準はないよ。下の3つの注意点にだけ気を付けてもらえれば、満足するまで毎日やっても大丈夫だよ。たくさんセルフプレジャーをすると死ぬっていう噂を聞いたことがあるかもしれないけど、何回しても死ぬことはないよ。
・プライバシーを保てる空間でやる
・清潔な手を使う
・床にこすりつけたり刺激を強めすぎない頻度があまりにも多すぎて日常生活に支障が出てしまうようなら、何か不安やストレスを感じてしまっているかもしれないから、思春期外来とか医療機関に相談してみるのも1つの方法だよね。病院に行くほどではないかなという状態なら、スポーツとか音楽とか別の方法でストレスを発散できるか試してみるのもいいね。セルフプレジャーも含めて、自分の体調を自分で管理できるようになることが一番大切なことだよ。
セックスの時に相手に気持ち良くなってもらうかって、なかなか難しい質問だね。セックスはセルフプレジャーと違って1人ではできないことだから、パートナーとコミュニケーションをとって、パートナーにとって何が気持ち良いのか聞いてみることが一番大切だと思うよ。パートナーと面と向かって話し合うタイミングはなかなかないかもしれないけど、ふとした時にいつでも話ができるような関係性を築いておくことが必要だよね。