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星野貴泰
看護師/思春期保健相談士
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彼女や家族をサポートしたいというのは素晴らしい心意気だと思います。理解しようというその気持ちが一番大事です。
男性に向けて私がよく話すことをお伝えします。・生理について理解する
まずは生理について理解することが大事です。セイシルには生理についての記事がたくさんあります、それらを読んでみましょう。
・理解した気になってしまわない
歩み寄ろう、理解しようとする気持ちは大事ですが、結局生理を経験したことのない男性に生理のつらさを完璧に理解することはできません。
「こんなにやってあげているのに」とか、「こんなにあなたのことを思っているのに」といった、“やってあげている感”が前にでてしまうと、相手との間に溝ができてしまいかねません。・体調が悪いときは心配りをする
生理に限らず、周りの人が体調が悪いときは「大変だね」とか「何か手伝う?」、「なにかあれば言ってね」といった気遣いをしてみるのはいかがでしょう。
体調が悪いというのは身体面に限らず、精神面でも言えることです。
イライラしたりしているときはリラックスできるように無理に話しかけたりしないでそっとしておくことも大事です。
そこを感じ取れるようなあなたのアンテナも磨かなければなりませんね。・生理のつらさは人それぞれということを忘れない。
彼女にして喜ばれたことが家族にはよくなかった、家族にして喜ばれたことが彼女には合わなかったということは普通にあり得ます。
生理の辛さの対策も人それぞれだということを忘れないようにしましょう。また、友人の失敗談を紹介します。
彼女が生理痛で寝込んでいる時に「元カノは生理で辛いことなんかなかったよ」と言ってしまい、それが原因で彼女が怒ってしまったそうです。生理の話に限らず、元交際相手の話は地雷になりがちなので気を付けましょう。私は今でこそセイシルでモヤモヤに回答させていただいたり、性教育のお話をさせていただくようになりましたが、10代の時は生理についてほとんど理解していませんでしたし、知らないことを知ろうとなんてしませんでした。
あなたはえらいです、がんばってください。
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大石真那
NPO法人HIKIDASHI代表/保健師/思春期保健相談士
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まず最初に、生理について知りたい!と思ってくれたことが素晴らしいと思います。
自分には起こらないことでもきちんと知って相手を理解したいと思う気持ちはとても大切ですね。一般的には、生理中は温かくして無理をせずゆっくり過ごせる環境があるといいとされています。
ただ、それはあくまで一般的な話で、「現れる症状やその感じ方は人によって違うし、その時にどうしてほしいかもその人・その時々によって違う」ということもぜひ覚えておいてほしいです。例えば、同じ生理中の悩みでも、腹痛、腰痛、頭痛、下痢、倦怠感等いろいろな症状が出ますし、毎回同じ症状が同じ程度出るとも限りません。
また、ご質問にも書いてくださっているとおり、生理前の症状、いわゆる月経前症候群(PMS)の方がつらい人もいます。
その症状もイライラだけでなく、眠気、集中力低下、気分の落ち込み、むくみ、食欲不振、過食等、実に150以上あるとも言われています。
女性ホルモンの影響により、生理期間中以外にも様々な症状が現れるんですね。そして、その時に周りの人にどうしてほしいかということも、その人、その時々によって違ったりもします。
具体的に何かしてほしい時もあれば、それには触れずにそっとしておいてほしいこともある。「じゃあどうしたらいいんだよー!!」と思いますよね。そんな時は、ぜひ聞いてみてください。
ただ、そこもポイントがあって、ご質問の中に「僕にとっても安全な振る舞い」とあったように、その時に「今、生理なの?」とか「生理前だからイライラしてるの?」と聞くと、人によっては地雷を踏んでしまうことにもなりかねません。
「何だかしんどそうだね。何か自分にできることはある?」と聞くのがいいかもしれませんね。生理やPMSはほとんどの女性に起こるとても身近なものです。
それを性別に関わらずきちんと理解し、お互いに気遣えるような優しい社会になるといいですね。
1件のコメントがあります
私の友達は生理が重くて生理の日になるとすごく辛そうです
2024.10.18 19:43私は重くないので重い人の大変さがわからずどう気遣えば喜んでもらえるかわからず、、
どう気遣えば喜んでもらえますかね
私も生理が重くて、、、
2024.10.28 21:54そういうときはメンタルの波がやばいのでそっとしておくのが一番嬉しいです!
語彙力皆無で失礼しました。